2024年1月28日の夜明け前の低空で、水星と火星が0.6度まで大接近します。
下の星図は朝の6時ごろ、南東方向を眺めたようすです。東京では空が明るくなり始めてから44分が経過しており、日の出までも44分しかありません。したがって、空はだいぶ明るくなっています。そんな中でまず目に止まるのは、低い位置で光る金星です。金星は-4.0等と明るいですから、まずこちらは見つけられるでしょう。
問題は水星と火星です。両方とも高度が3.2度しかありません。しかも、明るさは水星が-0.2等。火星にいたっては1.3等しかありません。強い薄明の中だと肉眼で見つけるのは難しいと思われます。金星の左下へ12度の位置ですから、およその位置の見当をつけて、双眼鏡を使って探すのが良さそうです。
低空に見える水星と火星 |
水星と火星は前後数日間、接近状態を保ちます。特に27日と29日も1度を切る大接近状態です。28日だけでなく、両日も観測候補日に加えてください。
日付 | 間隔(6時) |
---|---|
1月26日 | 1.2度 |
1月27日 | 0.6度 |
1月28日 | 0.3度 |
1月29日 | 0.8度 |
1月30日 | 1.5度 |