スーパームーン 2015年9月28日

スーパームーンとは

 スーパームーンとは、月が地球に最も近づいたタイミングで、満月または新月になることです。

 月の軌道は完全な円ではありません。少しひしゃげた楕円軌道(正確には少し異なります)を描くため、地球に最も近づく地点(近地点)と最も遠ざかる地点(遠地点)が存在します。月が地球に近づくと、当然普段よりも少し大きな月を眺めることができます。これが満月や新月のタイミングに重なると、スーパームーンとよばれています。新月を実際に見ることはできませんから、スーパームーンでは、普段よりも大きな満月が見られると思っていただければよいでしょう。

 以前から繰り返し起こっていた現象で、特に珍しいものではありませんが、どういうわけか近年はスーパームーンになると、報道で大きく取り上げられることがあります。

2015年9月28日はスーパームーン

 先月8月30日はスーパームーンに近いような大きな満月が見られましたが、今月9月28日は、いよいよスーパームーンです。スーパームーンは先にも書いたように、月が地球に最も近づくタイミングで満月になるため、通常よりも大きな満月が見られます。

 下の表は8月、9月、10月における 満月、地球最接近、21時 それぞれのタイミングで、地球から月までの距離を整理したものです。9月28日は満月のタイミングと地球に最接近するタイミングが一番合っていて、距離が最も近くなっています。満月が見やすい21時ごろで比較しても距離が最も近くなっており、スーパームーンであることがわかります。

満月 地球最接近 21時の場合
日時 距離 日時 距離 日時 距離
8月30日 03時35分 35.897万Km 8月31日 00時21分 35.826万Km 8月30日 21時00分 35.828万Km
9月28日 11時51分 35.686万Km 9月28日 10時46分 35.685万Km 9月28日 21時00分 35.703万Km
10月27日 21時05分 35.931万Km 10月26日 22時01分 35.845万Km 10月27日 21時00分 35.930万Km

※若干の誤差を含みます。

月の大きさを比べよう

 下の画像は月の大きさがどのくらい違って見えるかを図示したものです。スーパームーンで大きな満月となる9月28日と、直近で今後最も小さな満月となる2016年4月22日を比べてみると、見かけの大きさが結構違うことがわかりますね。

2015年9月28日のスーパームーン 2016年4月22日の小さな満月

外国では皆既月食も

 なお、この日はアメリカやヨーロッパで皆既月食が見られます。具体的に調べたわけではありませんが、スーパームーンと皆既月食が重なるのは、ちょっと珍しいかもしれません。

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