スーパームーン 2013年6月23日

スーパームーンとは

 スーパームーンとは、月が地球に最も近づいたタイミングで、満月または新月になることです。あまり聞きなれない言葉ですが、天体観測では正式な用語でありませんから、しかたがありません。

 月の軌道は完全な円ではありません。少しひしゃげた楕円軌道(正確には少し異なります)を描くため、地球に最も近づく地点(近地点)と最も遠ざかる地点(遠地点)が存在します。月が地球に近づくと、当然普段よりも少し大きな月を眺めることができます。これが満月や新月のタイミングに重なると、スーパームーンとよばれているのです。新月を実際に見ることはできませんから、普段よりも大きな満月が見られると思っていただければよいでしょう。

月の大きさを比べてみよう

 それではスーパームーンの場合はどのくらい大きく見えるのか、月の大きさを比較してみましょう。下に示した二つの満月をご覧ください。上側の満月は2013年6月23日に見られるものです。この日は20時12分に月が地球へ最接近し、35.699万キロまで近づいています。これは平均値と比べると、0.929倍の近さです。また、満月となるのは6月23日の20時32分ということでスーパームーンにふさわしい、まさにドンピシャリなタイミングといえます。当然、大きさも普段よりも大きく見えて、東京の場合だと視直径が33.5分となります。

 一方、今後直近で見える最も小さな満月は、2014年1月16日です。下の画像で月の大きさを比べてみると違いは歴然です。大きさが14%も違うのですから当然でしょう。写真に撮影して大きさを比べてみると面白いかもしれませんね。

地球に最接近した月の大きさ



地球から最も遠ざかった場合

次回のスーパームーン

 2013年6月23の次に起こるスーパームーンは、2014年8月11日3時頃に起こります。時間帯が良くありませんが、このときは若干ですが今回よりもさらに地球に接近して、より大きな満月が見られることでしょう。

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