金星を見つけられるかな? 2008年8月

低い高度の金星

 今年6月9日に外合となった金星ですが、その後は明け方東の空から、夕方西の空へ移りました。しかし、その後も金星の高度はあまり上がっていません。下の絵のように8月頃の金星は、日の入り時刻の高度が10度前後で推移します。高度が低い金星ですが、明るさは−3.9等と明るさ十分。日没後の西空低空を探せば、明るく光る金星を見つけ出すことができるでしょう。

 下の絵を見てわかりますように、外合後の金星は小さく丸い形をしていて変化が少ないので、天体望遠鏡で観測してみても、いまひとつ面白みに欠ける時期です。しかし、これからは次第に高度を上げてきて観測がしやすくなってきます。そして、年末から来年3月頃までの間は形や大きさが大きく変化し、天体望遠鏡を使えば金星の天体観測の醍醐味を味わうことができるでしょう。

日没時刻における金星の位置変化
日没時の金星の位置変化。8月中は10度あまりの高度で推移する。

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  2008年 6月8日、9日 水星が内合、金星が外合


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