相互食(そうごしょく)
ガリレオ衛星などの衛星同士がお互いに隠しあう現象のことで、一種の食現象といえます。
ガリレオ衛星の場合は、衛星の軌道面を真横から見る位置に木星が来ると、相互食が頻繁に起こります。ですから、ガリレオ衛星の相互食は、木星の公転周期の半分である6年ほどの周期で起こります。
掩蔽(えいぺい) 衛星の本体が、別の衛星を覆い隠す現象です。
・部分食 手前(近く)の衛星本体が、後ろ(遠く)の衛星の一部だけを隠します。
・金環食 手前(近く)の衛星本体が、後ろ(遠く)の衛星の上に完全に重なります。
手前の衛星の方が、見かけの大きさが小さいため、後ろの衛星は完全には隠されていません。
・皆既食 手前(近く)の衛星本体が、後ろ(遠く)の衛星の上に完全に重なります。
手前の衛星の方が、見かけの大きさが大きいため、後ろの衛星は完全に隠されてしまいます。
食(しょく) 衛星が、別の衛星の影の中に入る現象です。ですから、衛星同士は見かけ上の位置が離れていても、食となります。
・部分食 手前(近く)の衛星の影が、後ろ(遠く)の衛星の一部だけを隠します。
・金環食 手前(近く)の衛星の影が、後ろ(遠く)の衛星の上に完全に重なります。
手前の衛星の影の方が、見かけの大きさが小さいため、後ろの衛星は完全には隠されていません。
・皆既食 手前(近く)の衛星の影が、後ろ(遠く)の衛星の上に完全に重なります。
手前の衛星の影の方が、見かけの大きさが大きいため、後ろの衛星は完全に隠されてしまいます。
・半影食 衛星は半影の中に入ります。半影の中では、太陽の光の一部は届いていますが、全部は届きません。
地球上での部分日食がこれに相当します。
・本影食 衛星は本影の中に入ります。本影の中では、太陽の光は届きません。
地球上では皆既日食がこれに相当します。