天体望遠鏡の入門機を買っちゃおう
天体望遠鏡を購入される前に、「天体観測入門」の中にある天体望遠鏡の選び方および天体望遠鏡の用語を読まれることをおすすめします。また、天体望遠鏡でよくある質問もご覧ください。
信頼性の高い入門機
ビクセンといえば入門機からベテラン用まで幅広いラインナップを取りそろえた天体望遠鏡メーカーとして定評があります。つるちゃん自身も使っていますし、初心者の方にも安心してオススメできます。ここでは入門用の天体望遠鏡をビクセンからいくつか紹介しましょう。
写真イメージまたは機種名をクリックすると、YAHOO!ショッピングへ飛びます。検索結果が何件も表示されますが、複数の販売会社が参入しているためです。あなたに合った良い条件のものを探しましょう。
購入される前には必ず支払い、配送、返品などの条件を確認してください。
写真イメージ | 機種名 | 口径 | 焦点距離 | 形式 | 架台 | つるちゃんの説明 |
50mm | 600mm | 屈折 | 経緯台 | スペースアイはビクセン天体望遠鏡の中では入門機に特化したシリーズです。ポルタ型と比べて価格が安くおさえられています。とりあえず天体望遠鏡で月のクレーターや土星の環を見てみたいという方にオススメです。 スペースアイ600は口径が50mmしかありません。やや大きめの双眼鏡とあまり変わりませんが、双眼鏡と比べてはるかに高い倍率で安定して天体観測することができます。接眼レンズは K20mm(30倍) と K6mm(100倍) が付属します。100倍という倍率はこのクラスにしては、やや過剰気味です。 ファインダーは6倍24mmと小さめですから、暗い天体は導入しづらいかもしれません。しかし価格帯から考えると、良心的なサイズかもしれません。架台はこのクラスにしては珍しく上下水平の全周微動装置付ですから、星を追尾しやすいでしょう。 なんだかんだ言って実売価格で1万円台前半から。この機種の最大の特徴は、よくできている割りに安いということでしょう。キャリングバッグ付きなのもうれしい。 |
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70mm | 700mm | 屈折 | 経緯台 | スペースアイ700は、スペースアイ600 の大口径版です。口径は70mmとこのクラスにしては大きめです。その分だけ集光力も大きく、像に安定感があります。もちろん色消しアクロマートレンズです。 接眼レンズは K20mm(35倍) と K6mm(117倍) の2本が付属します。このクラスにしては珍しい、優秀な K(ケルナー)タイプの接眼レンズです。視界も広いめで見え味も良さそうです。 架台も上下水平の全周微動装置付ですから星を追尾しやくて安心です。価格面でも実売価格で1万円台後半からありますから、お買い得感があります。しかもキャリングバッグ付き。 |
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50mm | 800mm | 屈折 | 経緯台 | スターパルは小口径屈折式鏡筒と経緯台がセットになった天体望遠鏡入門機です。軽量で操作もシンプル。月面クレーターや木星の衛星などを観測することができます。小学生低学年からの学習用にも最適です。 スターパル50Lは口径が50mmしかなく、双眼鏡とあまり変わりませんが、双眼鏡と比べてはるかに高い倍率で安定して観測することができます。 経緯台は軽量でシンプルなもので、微動装置がありません。しかしフリーストップ式であるため、思った方向で即座に止めることができ、簡単操作を実現しています。三脚はスチール製です。観測の際に付属品を置くことができるトレーがあるので重宝するでしょう。 ファインダーは5倍20mmと小型です。コンパスが内蔵されているユニークなもので、初心者の方にはありがたいかもしれません。 接眼レンズはH20mm(40倍)とH6mm(133倍)の2本が付属します。133倍という倍率は過剰気味ですが、月のクレーター観測では威力を発揮するでしょう。天頂ミラーと星空ガイドブック、星座早見盤が付属します。 残念ながら生産終了のため、在庫限り。 |
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70mm | 900mm | 屈折 | 経緯台 | モバイルポルタシリーズの望遠鏡が2018年6月に発売開始されました。ポルタU2よりも小型・軽量化されています。ポルタ2が5.7Kg(搭載可能重量5Kg)であるのに対し、モバイルポルタは2.4Kg(搭載可能重量3.5Kg)しかありません。 鏡筒も合わせた総重量(接眼レンズを除く)も4.9Kgしかありません。その名のとおり、移動用として手軽に天体観測を楽しむのに最適化されています。 水平・垂直方向に好きな位置で鏡筒を止められるフリーストップ式を採用しながら、全周微動装置も装備しています。また、出っ張り部を折りたたむことができ、収納時にコンパクトになります。 鏡筒はミニポルタA70Lfと同じく口径70mmで、入門機としては十分です。ファインダーは等倍のスポットファインダーです。接眼レンズはPL20mm(45倍)とPL6.3mm(143倍)が付属します。 |
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130mm | 650mm | 反射 | 経緯台 | ポルタ経緯台の新機種ポルタ2シリーズで、以前に発売されていたポルタR130Sfの後継機です。ポルタ2はポルタ2アダプターが付属するとにより、三脚と経緯台の分離脱着がワンタッチで行えます。また、アリミゾ式プレートが採用されており、鏡筒の脱着も簡単です。もちろん全周微動付の経緯台です。 鏡筒は反射式を採用することにより、口径130mmという、入門機としてはかなり大きな口径が安価に提供されています。入門機でも大口径が欲しいという欲張りなあなたに最適です。 三脚は大型のアルミ三脚が採用されていますから、長時間安定した天体観測を行うことができます。ファインダーも6倍30mmで、入門機としては必要十分なものです。 接眼レンズはPL20mm(33倍)とPL6.3mm(103倍)、6倍30mmのファインダーが付属します。大口径な機種だけに総重量は11.0Kgと、やや重たくなります。 |
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80mm | 910mm | 屈折 | 経緯台 | ポルタ経緯台の新機種ポルタ2シリーズで、以前に発売されていたポルタA80Mfの後継機です。A80Mfに採用されているポルタ2経緯台についてはR130Sfと同じです。 ポルタ2経緯台は鏡筒を手で持って自由に動かすことができ、手を離した位置で固定されるフリーストップ式です。また、フリーストップの固さを調整する工具を経緯台本体に収納できますから、工具忘れの心配もありません。 屈折式天体望遠鏡の入門機としては少し大きめの口径80mmだけに、惑星観測などで威力を発揮します。ファインダーも6倍30mmで、入門機としては必要十分なものです。 大型のアルミ三脚が採用されていますから、長時間安定した天体観測を行うことができます。 接眼レンズはPL20mm(46倍)とPL6.3mm(144倍)、6倍30mmのファインダーが付属します。付属の正立天頂プリズムを使うと正立像が得られますから、地上風景を観察することもできます。総重量は9.0Kgあるので入門機としては少し重たい感じです。 |