ふたご座流星群が極大 2002年12月14日

 ペルセウス座流星群、しぶんぎ座流星群と並んで、3大流星群のひとつであるふたご座流星群が12月13日の晩から14日の未明にかけて極大となります。

 出現数は1時間あたりに最大で50個から60個。爆発したり痕を残したりといった華やかさはありませんが、毎年安定した出現を見せてくれる、当たりはずれの少ない流星群です。

 ふたご座は冬の星座なので、極大の頃には一晩中ふたご座を見ることができます。ですから流星群の方も一晩中観測することができ、結果としてひと晩で観測できる流星数でいえば、年間を通して最大の流星群となります。

ふたご座流星群の出現イメージ(天頂方向)

ふたご座流星群の出現イメージ(2時頃、天頂方向)
注)一度にこんなにたくさんの流星が見られるわけではありません。
  最高の条件で一晩見てこれくらいと思ってください。

 今年の場合は月齢10の大きな月明かりがあるので、月が西に傾く2時以降に観測できればベストでしょう。流星はふたご座にだけ流れるのではなく、全天に流れます。また、双眼鏡や天体望遠鏡も必要ありません。逆に肉眼で見た方が広い視野を見渡せてよいのです。ですから、好きな方向をボーッと眺めるのが最高の観測方法といえるかもしれません。

 寒い時期ですが、あなたもボーッと観測してみましょう。

ふたご座流星群の出現イメージ(南の空)

ふたご座流星群の出現イメージ(2時頃、南の空)