ここでは日食に関する情報や日食にまつわる話をまとめて解説します。あわせて特設サイトの日食ナビもご覧ください。
日食が起こる理由
日食とは、見かけ上、太陽と同じ方向に月がやってきて、月が太陽の一部または全部を覆い隠し、太陽が欠けて見える天文現象です。一般的には太陽、月、地球がこの順で一直線に並ぶんた時に起こると言われています。でもピンとこないかもしれませんね。そこで下の模式図をご覧ください。太陽と地球の間へ月が入り込み、月の影の中に地球が入っています。地球から月を背後から見る形になりますので、日食は新月の時にしか起こりません。
日食の種類
月の影は太陽から光の一部が届く半影と、完全に光が届かなくなる本影があります。上の模式図でいうと、灰色をした月の影が半影で、黒い色をした月の影が本影です。地球が月の半影に入ると、太陽の一部だけが欠けて見える部分日食になります。また本影に入ると、太陽が全部隠される皆既日食になります。ただし、地球と月の距離が遠くて月の本影が地球へ届かない場合は、太陽がリング状に見える金環日食(または金環食)となります。皆既日食と金環日食の両方が起こる理由
月の本影の面積は半影の面積に比べて極端に狭いものです。ですから、皆既日食や金環日食が見られる地域は、地球上のごく一部に限られてしまいます。世界レベルで見ると日食は毎年のように起こるのに、皆既日食や金環日食をなかなか見るとことができないのはこのためです。
日食の用語
日食の話をする時にはいろいろな用語がでてきます。よく使う用語をまとめましたので必要な時にご覧ください。
日食の用語集
過去、未来に起こる日食をまとめました。
日本で見られる日食
日食の観測ガイド一覧
当サイトで紹介した記事を一覧でまとめました。一部将来の日食も。
2050年までに日本で見られる日食
日本で見られる日食をまとめました。
日本で見られる皆既日食
21世紀中に日本で見られる皆既日食。
日本で見られる金環日食
21世紀中に日本で見られる金環日食。
東京で見られる日食
天文用語ミニ解説より。
世界で見られる日食
世界で見られる皆既日食、金環日食
21世紀中に世界で見られる日食の皆既帯と金環帯を世界地図に図示。
過去の日食
20世紀に日本で見られた皆既日食
過去(20世紀)に日本で見られた皆既日食。
20世紀に日本で見られた金環日食
過去(20世紀)に日本で見られた金環食。
太陽を減光しよう
日食を観測するためには太陽の減光が第一! 十分に減光をしないで観測するのは単にまぶしいだけでなく、目を傷めたり、ヘタをすると失明の恐れすらあります。黒い下敷きを使ったり、サングラスをかけた程度では対策不十分。観測用に作られた日食グラスや日食メガネを使用するのが一番安心です。
日食グラスを使おう
日食を楽しもう
皆既日食になる地点では太陽コロナが見られたりダイヤモンドリングを観測したり、楽しみ方は一気に膨らみます。しかし皆既日食にならない地域でも、太陽の欠け方を調べたり、空が暗くなるのを肌で感じたり、楽しみ方はいろいろあります。
日食ソフト
私の街ではどんな風に見えるの? いつから太陽が欠け始めるの? そんなあなたにオススメしたいのが、つるちゃんが開発した「つるちゃんの日食ソフト」です。フリーソフトでお金がかからない上に計算精度も上々。NASAの正確な予報と比べても誤差は数秒程度です。指定した時刻の欠け方はもちろん、欠け方を連続表示することだってできます。さらに自動運転機能を使うと、欠け具合を自動的に更新して表示できちゃいます。
また、当サイト上でもJavaアプレットを使ってシミュレーションすることができます。少し精度が落ちますが、見かけ上は大した違いはありません。
日食と月食シミュレーション
※開くのに少し時間がかかります。シミュレーションにはJava VM が必要です。
日食観測用グッズ
太陽を直接肉眼で見るのは非常に危険で、失明の恐れがあります。そこで、日食グラスと日食メガネを紹介します。この手の商品は品薄なものが多いため、人気が出るとアッという間に売り切れますから、早いうちに購入されておくことをおすすめします。日食グッズを買っちゃおうの販売ページへ移動するか、下の画像をクリックしてください。画像をクリックした場合は YAHOO! ショッピングへ飛びます。
日食グッズを買っちゃおう
日食グラス
日食に関するいろいろな話題を少し掘り下げて解説します。
食分と空の明るさ
日食の進行状況を表すのには食分が用いられます。これは太陽の直径が月によって隠された比率を表す数字です。しかし、太陽の光量を直接表すものではありませんから注意が必要です。つまり食分が0.5だからといって、太陽から届く光の量が半分になるわけではないのです。
下のグラフは食分と、実際に太陽が隠される面積の関係を表したものです。グラフを見ると食分0.5の場合は、太陽の面積でいえば、まだ4割ほどしか隠されていないことがわかります。
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日食予報の精度
雑誌やインターネットを見ていると、同じ観測場所の予報なのに、開始時刻と終了時刻が違っているケースをよくみかけます。特に秒の単位では数秒くらい平気で違っていますから、高い精度が必要な方は注意が必要です。
時刻が異なる理由はさまざまですが、地球自転のふらつき度合い、月の凹凸、観測地点の微妙な差異などをどこまで考慮するかによって、計算結果が違ってくるのです。ですから、掲載された日食予報はどこまで考慮された計算結果なのか、よく確認しておく必要があります。
日食の周期
2009年7月22日に日本で見られた皆既日食は、皆既継続時間が6分を超える長いものでした。前回6分を超えたものは1991年7月11日に起こりました。そして、次回6分を超えるものは、2027年8月2日に起こります。ここに何か規則性があるように思いませんか。そうです。見事なまでに18年の周期で皆既継続時間が6分を超えるような長い皆既日食が起こっています。実をいうと日食は周期的に起こっていて、18年の周期を持つものはサロス周期として知られています。
皆既日食と金環日食ではどちらが多いか
半々の割合いで起こるのかと思いきや、多少の差があります。果たしてどちらが多いのでしょうか?
皆既日食は将来なくなる?
現在は皆既日食と金環日食が見られますが、将来、皆既日食は起こらなくなるといわれています。それって本当?
宇宙から見た皆既日食
月の影によって地球に黒い穴があいたように見えます。
アインシュタインの皆既日食
太陽の重力によって光が曲がるのが観測され、アインシュタインの一般相対性理論が正しいことが証明されました。