11月16日と17日の深夜、木星と火星が、しし座で接近します。
夜中の2時ごろ、東の空をご覧ください。明るく光る金色の星と、赤い星が接近しているのが目にとまります。木星と火星です。木星は-2.2等と非常に明るく、火星も0.7等と1等星くらいの明るさがあります。これが1.2度という狭い間隔で横方向に並びます。さらに、木星から下へ4.8度離れたところには、しし座の1等星レグルスもあり、3天体の集合となります。
2時という時間を固定した場合、16日と17日の両日とも間隔は1.2度なのですが、細かく見ると僅差で16日の方が接近します。
木星と火星の経路(拡大図) |
さらに、11月12日から11月21日までの間は、2度以下の接近状態が続きます。当日見られない方も、他の日にご覧ください。
日付 | 木星と土星の間隔 (18時の場合) |
11月12日 | 2.0度 |
11月13日 | 1.7度 |
11月14日 | 1.5度 |
11月15日 | 1.3度 |
11月16日 | 1.2度 |
11月17日 | 1.2度 |
11月18日 | 1.3度 |
11月19日 | 1.5度 |
11月20日 | 1.8度 |
11月21日 | 2.0度 |
ここから余談ですが、木星と火星の接近といえば、つるちゃんが天文駆け出しだった頃を思い出します。当時は春先にしし座で木星と火星が近づいていました。火星は衝を迎えて-1等台と明るく、しかも近くに土星もあって、心躍らせたものです。懐かしい〜!
1980年当時の星図 |