水星が西方最大離角 2022年2月17日

 2月17日は水星が西方最大離角となり、観測好機を迎えます。
 
 西方最大離角とは、内惑星が太陽の西側へ最も離れることです。水星は太陽系で最も内側の軌道を回る惑星ですから、いつも太陽の近くに見えます。このため太陽の光に邪魔をされて観測しづらいのですが、最大離角の頃は太陽から離れて観測のチャンスです。
 
 下の星図は東京で日の出から1時間前に南東の方角を眺めたようすです。暗夜が終わって空が明るくなり始めるのは5時01分ですから、既に空が白み始めています。
 
 3.2度という低空に水星が見えます。明るさは0.0等ですが、薄明と低空が相まって見づらいと思われます。いつも書いていることですが、双眼鏡を使うと確実ですから、お持ちの方は準備しておきましょう。

日の出時刻における水星の位置変化

 2月17日は太陽から最も離れるのは間違いありませんが、日の出時刻に水星高度が最も高くなるのは10日頃です。西方最大離角よりも少し前から見やすい状態が続いていますので、日付にとらわれずご覧になってください。

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