水星が東方最大離角 2022年1月7日

 1月7日は水星が東方最大離角となり、観測好機を迎えます。
 
 水星の場合、太陽の東側へ最も離れる東方最大離角が、年に3回起こります。そのうち今回は2番目に条件が良いものです。東京で日の入り時刻の水星が最も高い位置にくるのは、1月9日ごろの15.2度です。
 
 星図をご覧ください。東京で日の入りから40分後、南西方向のようすです。薄明が終わるのはこの51分後ですから、空はまだ明るい状態です。そんな中で水星は、8.3度という低い位置にあります。

日の入り時刻における水星の位置変化(5日間隔)

 明るさは-0.6等と水星にしては明るい方です。しかし空の明るさに負けて、肉眼ではまだ見えないかもしれません。もう少し暗くなるのを待ちながら、水星が沈む18時13分までに見つけてください。まだ少し時間に余裕があるように思われるかもしれませんが、高度が低くなるほど地球の大気の影響を受けて見づらくなります。早めに見つけましょう!

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