ミラといえばお化け鯨の心臓部に位置する変光星として有名ですね。ミラは赤色巨星で星の一生の末期を迎えており、星自体が不安定になって伸縮を繰り返すことで明るさが変わります。
ミラは331.6日の周期で2等から10等まで、長い周期で大きく明るさが変わります。といっても周期や変光幅は一定でなく、毎回異なるのが普通です。ですからタイトルも「極大の頃」という表現を使っています。また、極大時の明るさもマチマチで、2等台まで明るくなる時もあれば4等止まりのときもあります。
下の星図は2月25日19時ごろ、南西方角の空のようすです。ミラがどのくらい明るくなっているかわかりませんが、くじら座の星の配列をたどればミラの存在に気づくはずです。2017年は遠くない場所に火星がありますので、目印にされると良いでしょう。
4等星までしか見えない場合の見え方 |