1月12日は金星が東方最大離角となり、太陽から最も離れます。
昨年後半は夕方西空に見えていた金星ですが、さっぱり高度が上がらず、今一つ目立ちませんでした。しかし昨年末あたりから、グッと高度を上げてきています。
日の入り後の金星は南西から西の方向に見えます。日の入り時刻の金星高度は40度あまりに達しますから、空が完全に暗くなってからでも十分見ることができます。金星の明るさは−4等を超えて非常に明るいですから、いやがおうにも目立ってくるでしょう。
日の入り時刻における金星の位置と形の変化 |
この後金星は、2月まで条件良く観測することができます。しかし3月に入ると太陽めがけて一気に高度を下げてきます。年初からこの頃にかけて、金星の形や大きさが大きく変化しますから、金星観測が一番楽しい時期といえます。天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ定期的に天体望遠鏡を向けて観測してください。