2月6日と7日の夜明け前、月が金星と水星にそれぞれ近づきます。もともと金星と水星は13日の最接近を目指して近い位置関係にあり、そこへ月が加わる形になります。
まず2月6日です。この日は月が金星の上方へやってきます。東京の日の出は6時38分ですから、星図のように5時40分ごろは日の出から1時間前ということになります。
月は金星の上方にあります。金星との間隔は5.8度と開いており、ちょっと離れた感じがします。金星と水星の間隔は5.0度ですから、こちらも少し間隔が開いています。金星は明るいので問題ありませんが、水星の明るさは0.0等です。薄明中で空が明るい上に低空で見づらいですから、双眼鏡を準備しておかれた方がよいかもしれません。
2月6日 夜明け前に月が金星と水星の上方へやってくる |
2月6日 月の形 |
次に翌日の2月7日です。月齢は一つ上がって昨日よりも月が細くなります。位置も大きく移動しており、今日は水星の左隣にあります。水星との間隔は4.6度と、昨日の金星よりも少し近い距離にあります。金星と水星の距離も4.7度と、昨日より少しだけ縮まりました。3天体合わせて緩やかに集まる、といったところでしょうか。美しい夜明け前の薄明の空で、3天体の接近をお楽しみください。
2月7日 月は水星の左隣へ移動 |
2月7日 月の形 |