ガリレオ衛星の相互食 2014年12月

 2014年はガリレオ衛星の相互食が起こる年です。相互食とは、衛星が別の衛星本体に隠されたり(掩蔽、えんぺいと読む)、別の衛星の影に入ったり(食という)することです。地球から見ると、数分から数十分の間減光し、一時的に暗くなるのが観測されます。このような現象は木星の公転周期の半分である6年ごとに起こり、今回は2014年8月から2015年8月まで続きます。

 先月から紹介を始めましたが、12月分も条件が良いものを紹介しましょう。

12月15日 ガニメデがイオを掩蔽

 68.0分間にわたってガニメデがイオを掩蔽します。また、11.3分間にわたって皆既となり、イオは完全に隠されてしまいます。減光率は49%で、0.73等だけ暗くなります。

12月15日3時25.4分〜4時33.4分

12月17日 エウロパがイオを掩蔽

 28.8分間にわたってエウロパがイオを掩蔽します。また、0.8分間だけ金環となり、イオの中にエウロパが完全に入り込んでしまいます。減光率は45%で、0.64等だけ暗くなります。

12月17日0時47.7分〜1時16.5分

12月29日 ガニメデがイオを掩蔽

 25.9分間にわたってガニメデがイオを掩蔽します。また、4.7分間にわたって皆既となり、イオは完全に隠されてしまいます。減光率は49%で、0.73等だけ暗くなります。

12月29日0時12.3分〜0時38.2分

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