水星が金星と並んで見つけるチャンス 2010年4月4日
水星と金星が3度まで近づく
水星はいつも太陽の近くにいて見つけるのが難しい惑星ですが、4月9日に東方最大離角となって観測好機を迎えます。その5日前となる4月4日には、ここへきて次第に高度を上げてきている金星が近づいて、ふたつの惑星が3度の間隔で並びます。
下の星図は東京での日の入りから40分後の西空です。金星はとても明るいので、西空の低空を探せば肉眼でもすぐに見つけることができます。金星から見て水星は、右側からやや下側、約3度離れた場所に見えます。しかし、この日の水星は金星より4ランクも暗い−0.5等。空がまだ明るいこともあって、少し条件が悪いと目を凝らさないと見逃してしまいそうです。双眼鏡をお持ちの方は、用意しておかれた方が確実でしょう。
いつもなら薄明中に勘で探さなければならない水星ですが、この日なら大丈夫。明るい金星を目印にすることができますから、水星を見つける絶好のチャンスです。ぜひこの機会をお見逃しなく!
夕空で水星と金星の2惑星が並ぶ
日の入り時刻における水星と金星の移動経路
形に変化があるのが水星、小さい丸印は金星
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