西方最大離角の水星が探しやすい 2009年10月6日
水星が見つけやすい
10月上旬から中旬にかけて、夜明け前の東天で地平線に近い低空は、3つの惑星、水星、金星、土星が集まってにぎやかになります。まずトップバッターは10月6日に起こる水星の西方最大離角です。この頃、夜明け前に見える水星としては今年一番の観測好機となります。下の絵は東京の日の出から40分前、東の空の様子です。ほぼ真東といってもよいでしょう。高い位置から順に金星、水星、土星が縦に並んでいます。
日の出40分前ですから空はだいぶ明るくて、−0.4等の水星といえどもそんな簡単には見つけられません。明るい金星が水星の上方に見えますから、これを目印にするのが良いでしょう。水星は金星から下方向、やや左よりです。
水星の高さは東京の場合で8.9度と10度を切るぐらいですから、だいたいの位置の見当をつけてください。もし肉眼でわからなければ双眼鏡を使ってください。さすがに双眼鏡を使うと水星はたやすく見つかります。9月19日に合になったばかりの土星が0.3等の明るさで、さらに水星の左下側に見えますから、こちらも見逃さないようにしましょう。
なお、水星と土星は10月8日にわずか0.3度まで近づきますから、こちらもぜひご覧くださいね。
日の出40分前、東天のようす
日の出時刻における水星の位置変化