金星と火星が大接近 2008年9月12日
低い高度の水星
今月初めから西空では水星、金星、火星が接近した状態にあるので、日を追うごとに惑星同士が接近して離れていく様子が楽しめます。その中で最も接近するのが9月12日の金星と火星です。
下の絵は日の入りから30分が経過した西空の様子です。この日、金星と火星は0.3度まで接近します。金星の明るさは−4等ですから、夕暮れがきつく残る明るい空でも見つけられますが、火星の方は1.7等の明るさしかありません。おまけに大気の減光を受けやすい低空ですから双眼鏡が必須で、もしかすると双眼鏡でも難しいかもしれません。できるだけ集光力がある口径が大きな双眼鏡を使いたいところです。
東方最大離角となった水星
前後では他にも惑星同士の接近が起こりますから、参考までに紹介しておきます。
9月 7日 水星と火星が約2.5度まで接近
9月13日 水星と金星が約3.6度まで接近