火星と土星が接近 2008年7月11日
最近の火星は星座を背景に東の方へドンドンと移動していますが、その途中でさまざまな天体に近づきます。5月23日にはプレセペ星団の中を通過しましたし、今月1日にはしし座の1等星レグルスに0.7度まで接近しました。しかし、火星は地球から遠く離れた位置にきているため、明るさの方も1.7等とさえません。
そんな火星が6月末から次第に土星との間隔を詰めてきていましたが、7月11日には0.6度強まで接近します。下の絵はちょうど空が暗くなった頃の西空の様子です。火星と土星は高度が10度よりも少し高い程度で、天体観測的な条件はあまり良くありませんが、暮れなずむ夕空で肉眼でも十分楽しめる天文現象ではないでしょうか。
2008年7月11日 西空で火星と土星が接近