春分の日の話題 2008年3月20日
春分の日とは
3月20は春分の日。春分の日は毎年やってきますが、下の表のように毎年一定しているわけではありません。春分の日は昼と夜の長さが同じになる日のこと? いいえ、違います。果たして春分の日とはどういう日なのでしょうか?
今後の春分の日
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地球は太陽のまわりを公転していますから、地球から見た太陽は少しずつ星座の間を移動しています。この時、太陽の通り道のことを天の黄道といいます。また地球の赤道面を天球まで延長したものを天の赤道といいます。
天の黄道が天の赤道を南から北へ横切る地点は春分点と呼ばれており、太陽が春分点を通過するタイミングが春分です。2008年の場合ですと、春分は3月20日14時48分に起こります。そんなわけで2008年の春分の日は3月20日となります。
春分の日の確定
ところで先に出てきた表は、正式に言うとこのページを書いている2008年1月末時点だと2008年以外はまだ確定していません。春分の日は暦要項というものが官報によって公報されることによって正式に決まります。広報されるのは毎年2月1日で、翌年分が決められます。ですから先の表は、計算から求めた春分の日の予定日にすぎません。
春分の日における太陽の位置
下の絵は2008年の春分の日における太陽の位置を示したものです。赤色の線は天の赤道で、黄色の線は天の黄道です。太陽は天の赤道と天の黄道の交点である春分点にあることがわかりますね。
2008年3月20日 春分の日における太陽の位置
昼と夜の長さが同じにならない春分の日
一般に春分の日は昼と夜の長さが同じになる日だと思われがちですが、実際はそうではありません。例えば2008年の東京を例にすると、日の出時刻は5時45分、日の入り時刻は17時53分です。つまり、昼の長さは12時間8分で、夜の長さは11時間52分です。このように、春分の日に昼と夜の長さが同じにならない原因は、主に2つあります。
原因のひとつ目は、日の出と日の入りの定義そのものにあります。日の出は太陽が地平線から顔をのぞかせた瞬間で、日の入りは太陽が地平線下へ完全に見えなくなる瞬間です。つまり、日の出や日の入りとなる瞬間の太陽の中心位置は地平線下になります。これでは昼の長さが長くなるのも当然です。
原因のふたつ目は、地球の大気による大気差です。地平線近くを通る太陽や月や星の光は、地球の大気によって屈折し、実際よりも浮かび上がって見えます。つまり、地表から見た日の出時刻や日の入り時刻には、実際の太陽は地平線下にあるということになり、昼の長さが長くなる要因となっています。
わかりましたか? ちょっと難しかったかもしれませんね。
4年周期で変わる春分の日
先に出てきた表をよく見ると、春分の日は3月20日と3月21日の2パターンがあります。そしてこれが4年周期で繰り返されていることにお気づきでしょうか。4年周期といえばピンとくる方がおられるかもしれませんね。そうです。うるう年の関係から春分の日は4年周期で変わるんですよ。