火星が最遠 2004年9月6日
昨年大接近した火星は今・・
昨年の8月27日に火星が大接近して話題を振りまいたのはそんなに遠い話ではありませんが、その後火星はどうなっているのでしょうか。大接近から1年以上が経過した今、実は火星は地球から最も遠い位置にいます。大接近した時の地球〜火星間の距離は0.373天文単位でしたが、2004年9月6日には2.667天文単位まで遠ざかってしまい、大接近の頃と比べると実に7倍も遠いところにいる計算になります。明るさの方も大接近の頃はマイナス2.9等星と非常に明るく輝いていましたが、今や1.7等星にまで落ちてしまいました。たとえ天体望遠鏡を使ったところで、小さな赤い丸が見えるだけで、細かい観測は全くできません。
2004年9月6日 火星が最遠 | 2003年8月27日 火星大接近 | |
おまけに火星は9月17日には合となって太陽と同じ方向に見えるようになり、地球からは観測できなくなってましいます。その後は2005年10月30日の接近に向けて、地球との距離を次第に縮めていきます。