小惑星セレスが衝 2002年10月9日
小惑星のことをご存知ですか。小惑星とは火星と木星の軌道の間付近を回っている小さな惑星です。小惑星はほとんど無数といってもいいくらいにたくさん存在しますが、その中で一番最初に発見されて最も大きなものがセレス(またはケレス)です。
セレスが小惑星の中で最も大きいといっても、その直径は900キロメートル程度。月の直径が3500キロメートルもあることと比べると、その小ささがわかります。そのため地球から見ると非常に暗くなってしまい、肉眼では見ることができません。しかし双眼鏡や天体望遠鏡を使えばセレスを見ることができます。といっても普通の星と同じように見えるのでセレスと判別するのは難しいかもしれません。
4大小惑星(セレス、パラス、ジュノ、ベスタ)の軌道図
そんなセレスですが、10月9日には衝となって観測条件が良くなります。その明るさは7.6等ですから、位置を正確につかんでおかなければ、セレスを確認するのは難しいでしょう。
ポイントはそれらしい天体を見つけたら、数日後に再度観測してみることです。天体の移動が確認できれば、それはセレスに間違いありません。下の絵を参考にしてぜひチャレンジしてみてください。
セレスの見える位置(10月9日22時頃の例)
セレスの移動と付近の拡大図