水星が西方最大離角 2002年5月4日
水星といえば、最も太陽の近くを回る惑星ですね。そのため水星はいつも太陽の近くに見えて、見つけにくい天体のひとつです。そんな水星が5月4日に西方最大離角を迎え、今年一番の好条件で夕空に見ることができます。ちょうどゴールデンウィークの時期なので、水星をまだ見たことがない方はチャレンジしてみられてはいかがでしょうか。
上の絵は西方最大離角となる5月4日の西空の様子です。実際には日の入り後40分しか経っていませんので、まだ薄明が残った状態です。
水星は日没時の高度が低いので、時間と水星の高度との勝負になります。日没から時間が経てば空は暗くなりますが、水星の高度は低くなってしまいます。
空の状態にもよりますが、条件さえ整えば薄明の空にプチッと光る水星の姿を、案外と簡単に見つけることができますヨ。視力に自信がない方は双眼鏡の力を借りるというのもアリです。とにかく今が絶好のチャンス!!
ここで注意してほしいのは、水星は5月4日にしか見えないというわけではない、ということです。上の絵からもわかるように、最も条件が良くなるのが5月4日だということです。実際にはこの前後10日間くらいは、日没時の水星の高度は15度を超えており、水星にしてはかなりな好条件といえます。だから5月4日が都合が悪いからと、あきらめないでくださいね。