Mel.25 おうし座の散開星団(ヒアデス星団)
Mel. 番号 |
M番号/ NGC番号 |
愛称 | 星座 | 種類 | 赤経 | 赤緯 | 等級 | 視直径 | 大きさ (光年) |
距離 (光年) |
星数 |
Mel.25 | なし | ヒアデス星団 | おうし座 | 散開星団 | 04h28m.0 | +16゜53’ | 0.8 | 330’ | 33 | 130 | 40 |
ヒアデス星団の位置 |
ヒアデス星団の拡大 |
位置・特徴など
おうし座の1等星アルデバランの付近に「Vの字」の形に並んだ星の配列がありますが、この部分がヒアデス星団と呼ばれる散開星団で、おうしの顔を形作っています。アルデバランは偶然同じ方向に見えるだけで、星団自身とは関係がありません。θ1星(3.8等)とθ2星(3.4等)は5.6’離れた肉眼2重星なので、みえるかどうか一度試してみてください。
ギリシャ神話ではヒアデスは巨人アトラスの7人の姉妹で、プレアデスの7姉妹とは母親が腹違いの姉妹だとされています。兄のヒアスが猪に襲われて死んでしまったのを悲しみ、泣いていたところを大神ゼウスによって天に上げられました。そんなわけで、ギリシャ地方では日の出前にヒアデス星団が上ってくる頃になると雨季に入ります。このため「雨降りヒアデス」と呼ばれ、雨は姉妹の涙だと考えられています。
双眼鏡での見え方
非常に大きく広がっているので、倍率の低い双眼鏡がベストです。双眼鏡で見ると肉眼では見えなかった小さな星が見え始め、視野いっぱいに拡がった星団が何もいえない美しさです。アルデバランとの色の対比もgoodです。
天体望遠鏡での見え方
星団が大きく広がりすぎており、天体望遠鏡には不向きです。